【それぞれの夏】聖光学院を追い詰めた福島・喜多方の主砲

[ 2016年7月19日 08:20 ]

<聖光学院・喜多方>9回2死一、二塁、左前に適時打を放つ遠藤純

第98回全国高校野球選手権福島大会4回戦 喜多方5―6聖光学院

(7月18日 開成山)
 喜多方の主砲・遠藤純(3年)のバットが、9連覇中の聖光学院を追い詰めた。

 3点を失った直後の6回は高めの直球を強振。左翼スタンドに叩き込む公式戦初本塁打で息を吹き返した。そして9回2死一、二塁。「当てたら何とかなる。絶対食らいつこう」と追い込まれながら、しぶとく三遊間を破る適時打で1点差。球場中に夏56連勝中の王者に土をつける期待高まったが、後続が倒れ一歩及ばなかった。

 1代前のチームから「4番・捕手」。しかしそれが、いつの間にか重圧に変わっていた。そんな中、主将の八島圭佑(同)の姉に声を掛けられた。「みんなを光らせる選手になりなさい」。引っ張るのではなく、周りを生かす。「俺が俺が、となっていて周りが見えてなかった。でも、みんなをプレーしやすいように。それだけでした」と振り返る。

 打席でも楽になった。「力が入りすぎていた。引きつけるのをやめて、バットを肩甲骨に置く感じ」と脱力打法が奏功。1回戦で勝ち越し三塁打を放ち、3回戦では3安打3打点。周りを照らすつもりで、自らがスポットライトを浴び続けた。

 大学進学希望で、野球には一区切りをつけるつもり。目標の甲子園には届かなかったが、「みんなを信頼して(野球が)できた」と振り返る背番号2の表情は晴れやかだった。

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