誠也に続き「神ってる」新井様 広島では14年ぶりサヨナラ弾

[ 2016年7月19日 05:33 ]

<広・中>9回1死、サヨナラ本塁打を放ち手荒い祝福を受ける新井

セ・リーグ 広島3―2中日

(7月18日 マツダ)
 カード初戦を勝ちきる。広島は後半戦スタートの一戦もセ・リーグ独走のルーティンを守った。18日の中日戦は0―2から7回に追い付くと9回に新井貴浩内野手(39)が右越えの11号サヨナラ本塁打。今季7度目の劇勝で、カード最初の試合は11連勝となった。2位・巨人が阪神を下して6月16日以来の勝率5割復帰を果たしたが、影も踏ませず走り続ける。

 ヘルメットを投げ飛ばしたヒーローは、歓喜の本塁生還を果たすと同時に水浸しになった。ペットボトルを持って待ち構えるナインの輪に飛び込み、若手並みの手荒い祝福を受けた39歳。お立ち台で「新井さんも神ってますね?」と振られると最高の笑顔がはじけた。

 「誠也さんのおかげ。出塁しようと思って打席に入った。うれしい。最高にうれしいです!」

 「神ってる」の元祖・鈴木から乗り移ったかのような神通力。同点の9回1死走者なしで、祖父江の甘い直球を、鍛え抜いた下半身に乗せて振り抜いた。打球は右翼席へ消え、ダイヤモンドを回りながら自ら拍手。好感触の証だった。

 「下半身がしっかり使えないと、逆方向のホームランにはならない。感触はよかったです」

 サヨナラ弾は阪神時代の08年以来3本目。広島では02年5月29日の中日戦(仙台)以来14年ぶりで、本拠地球場で放ったのは在籍11年目で初だ。「選手全員が負けたくないと、全力でプレーした結果」と胸を張った。

 球宴期間中の鍛錬が生きた。福岡、横浜を転戦した7度目の舞台。「実はお祭り男」というそのバットから快音は聞かれなかったが、「その間も後半戦のことしか考えていなかった」という。自発的にダッシュをこなした。後半戦初戦いきなりの劇弾は、そうした準備が一因だった。

 緒方監督は「今日は新井さん。いや、新井さまになるのかな。失投とはいえ、それを逃さず打つのは凄いの一言」と最敬礼。これでカード頭の連勝は11まで伸びた。初戦をしっかり獲り、大きな連敗をしないことで積み上げてきた貯金は再び20の大台に到達。91年以来の優勝へ向け、勢いは加速するばかりだ。

 7月6本目のアーチを架け、新井自身は節目の300本塁打に残り2本となった。「なるべく早く打てればいい。明日もまた精いっぱいプレーして、いいゲームをお見せしたい」。浮かれず緩めず、一歩一歩。実りの秋へと激走するチームの先頭には、頼もしい男がいる。(江尾 卓也)

 ≪7月セ3冠≫新井(広)が9回にサヨナラ本塁打。新井のサヨナラ本塁打は阪神時代の08年4月30日ヤクルト戦以来3本目で、広島では02年5月29日中日戦で打って以来14年ぶり。広島の後半初戦サヨナラ打は58年古葉(単打)、74年国貞(単打)、81年三村(本塁打)、95年町田(本塁打)に次ぎ21年ぶり5人目になる。新井はこれで7月は打率・529(34打数18安打)、6本塁打、17打点のリーグ3冠と絶好調だ。なお、広島の優勝マジック点灯は最短で23日。

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