柳 米国から8連続K!メジャースカウトもカーブ制球絶賛

[ 2016年7月14日 05:30 ]

先発し力投する柳

日米大学野球選手権第2戦 日本1―0米国

(7月13日 ハードオフ新潟)
 第40回日米大学野球選手権は13日、ハードオフ新潟で第2戦が行われ、日本は1―0で逃げ切って連勝。今秋ドラフト上位候補の先発、柳裕也投手(明大4年)が7回無失点、12奪三振の好投で2大会連続18度目の優勝に王手をかけた。勝てば日本の連覇が決まる第3戦(神宮)は15日、東大の注目左腕、宮台康平投手(3年)が先発する。

 圧巻の投球だった。柳が強打の米国打線を手玉に取った。

 「昨日佐々木の投球を見てかなり刺激を受けた。一球一球全力を込めて投げた。変化球をうまく使って持ち味を出せた」

 最速145キロの直球を軸に大学入学後から練習したカーブを効果的に使った。2回から4回にかけて8者連続三振など6回まで毎回奪三振。大会最多奪三振記録の15には及ばなかったものの、前夜の佐々木(桜美林大)と並ぶ12三振を奪った。

 今年3月、明大の米国キャンプで現地の打者と対戦。「カーブや落ちる球は有効だった。3月に感じたことを生かせた」と右腕は振り返る。今秋ドラフトで1位候補に挙げている巨人はスカウト3人態勢でチェック。アストロズ・大慈弥功環太平洋担当部長も「カーブはなかなかコントロールできないボールだが制球が素晴らしい」と絶賛した。

 昨年に続く大学日本代表入り。今大会は主将にも就任した。6月の代表選考合宿では佐藤(立大)と2人で選手全員の部屋を回り、コミュニケーションを取るなど強いリーダーシップを発揮している。一方で大会前の練習試合・東芝戦で先発しながら3回4安打2失点。それだけに「何とか結果を出したかった」と役目を果たして安どした。

 「(侍ジャパン)経験者らしい見事な投球をしてくれた」と横井人輝監督。勢いづいた若き侍が、05年以来6大会ぶりの3連勝Vへ突き進む。(原田 真奈子)

続きを表示

2016年7月14日のニュース