元巨人・笠原被告 賭博関与は「間違いない」 初公判で証言

[ 2016年7月12日 05:30 ]

 プロ野球巨人の野球賭博事件で、賭博開帳図利(とり)ほう助と常習賭博の罪で起訴された元選手笠原将生被告(25)と、賭博開帳図利罪で起訴された元飲食店経営者の「B氏」こと斉藤聡被告(38)の初公判が11日、東京地裁で開かれた。

 笠原被告は黒のスーツに白いネクタイ姿。「間違いありません」と賭博への関与を認めた。開廷中はほとんど視線を動かさず、じっと前を向いたままだった。

 起訴状、検察側の冒頭陳述では、笠原被告は14年4~5月に松本竜也(23)、高木京介(26)の両元巨人選手を賭博に勧誘。15年8月にかけてプロ野球、高校野球での賭け金を集めるなどして斉藤被告の賭博を手助けしたとしている。

 弁護人は「事実関係は争わない」と述べ、その上で「刑法が定める賭博場は存在しない」と、笠原被告の常習賭博罪以外は「無罪を主張する」と訴えた。公判では笠原被告が「巨人のチーム内でトランプの賭け事をしており、野球賭博に大きな抵抗感はなかった」と供述した調書も読み上げられた。次回公判は9月5日の予定。

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