プロ野球 中断期間決定は18年メド 東京五輪「全面協力」決定

[ 2016年7月12日 05:30 ]

会見で話すNPBの熊崎コミッショナー。右は阪神・坂井オーナー

 プロ野球のオーナー会議が11日、東京都内のホテルで開かれ、2020年の東京五輪の大会期間中に公式戦を中断する基本方針が決定した。議長を務めた阪神の坂井信也オーナーは「国家イベントとも言える五輪に全面的に、できうる限りの協力をする」と話した。

 五輪中の大規模なペナントレースの中断は初めて。夏休み期間中で観客動員が見込める時期だが、坂井オーナーは「野球界にとっては稼ぎ時といいますか、非常に大切な時期ではありますが、(全面協力という)趣旨で検討していく」とした。

 7月24日から8月9日の大会期間中の全休を基本線としつつ、18年までに具体的な中断期間を決めることも確認された。組織委員会が大会運営のため神宮球場の借用を求めており、ヤクルトの代替球場や、アマチュアの日程とも調整した上で、シーズン日程を固める。

 野球は8月上旬の国際オリンピック委員会(IOC)総会で東京五輪の追加種目として採用されることが有力視される。メインの競技会場は横浜スタジアムとなることが決定的となっている。

 ▼大会組織委員会・武藤敏郎事務総長(プロ野球が大会期間中の公式戦を中断する方針を確認したことに)ありがたい。野球は追加種目として実施される可能性があり、五輪によって盛り上がることを期待している。

 ≪その他の審議・報告事項≫(1)坂井オーナーの議長選任(2)野球の普及、振興状況、試合時間短縮状況の報告(3)NPBエンタープライズの決算業務報告(4)新しいプロ野球データベース・システム(BIS)の運用報告

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2016年7月12日のニュース