【なんでもランキング】運も実力のうち ソフトB長谷川の打撃術

[ 2016年7月12日 10:45 ]

ソフトバンクの長谷川

 打球がどれだけ出塁に結びつくかは運の要素もある。だが打球の角度や速さもある程度影響するし、俊足なら凡打も安打になるだろう。野球統計学セイバーメトリクスに、「BABIP」という指標がある。本塁打を除くフェア地域に飛んだ打球のうち、安打になる率を表す。通算成績ならより打者ごとの傾向が出ると考えられるため、2000打数以上の現役打者64人を対象に通算BABIPをランキングした。

 トップは長谷川(ソ)で・351。ただ一人、BABIPが3割5分を上回った。2位は聖沢(楽)で僅差の・347。12年盗塁王で球界屈指の俊足を誇る。3位は糸井(オ)で・340。14年首位打者、今季はリーグ最多盗塁と打力、走力を備えている。10傑にパの打者が1~7位を含む8人、また左打ちが8人と上位を占めた。

 長谷川は13年に首位打者を獲得し、通算打率が対象中9位の・291。内野安打は多くはなく、内外野の間、外野手の間に落とす技術で高打率を維持しているといえる。なお打数不足で対象外ながら、・385と飛び抜けた数字を持つのが柳田(ソ)。あのフルスイングから放たれる打球は、柵越えせずとも相手にとって脅威になるようだ。 (記録課・矢吹 大祐)

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2016年7月12日のニュース