楽天・則本 男気リーグトップタイ9勝「同点だったら9回も」

[ 2016年7月9日 05:30 ]

<ソ・楽>8回2死、長谷川を三振に抑えグラブを叩く則本

パ・リーグ 楽天3―2ソフトバンク

(7月8日 ヤフオクD)
 エースの男気が勝利につながった。2―2の9回1死一塁。楽天の則本は三塁側ベンチ前でキャッチボールを始めた。

 球数は121球だったが「同点だったら“行く”と与田コーチと相談していた。打線が点を取ってくれると信じていた」。1死二塁から銀次の中前打で勝ち越し。「正直ホッとした」とベンチへ戻り、守護神・松井裕に9回のマウンドを託した。

 雪辱に燃えていた。相手先発・和田とは6月24日にも本拠地のコボスタ宮城で投げ合い、6回6失点で敗れた。和田は7回3失点で勝利投手。「チームも僕個人もやられていたので、やり返したかった」と振り返った。

 和田、ロッテ・石川に並ぶリーグトップの9勝目。プロ1年目から4年連続2桁勝利に王手をかけたエースに、梨田監督は「9回も行くという責任感が素晴らしい」と称えた。 (徳原 麗奈)

 ▼楽天・銀次(9回に決勝の中前打)エース(則本)が投げる試合。ここで打たないとチームが落ちる。今日の勝ちは本当にでかい。

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2016年7月9日のニュース