DeNA筒香 七夕弾 左打者で球団初3年連続20号

[ 2016年7月8日 05:30 ]

<D・ヤ>ヤクルトに勝利し、お立ち台で笑顔の筒香。左は宮崎

セ・リーグ DeNA5―3ヤクルト

(7月7日 横浜)
 想像を超える打球の勢いだった。DeNAの筒香は打球がバックスクリーン横に飛び込んだのを確認し、走る速度を落とした。逆転3ランで左打者では球団初となる3年連続20号到達。一時は同点に追いつかれたものの、この一振りが勝利への流れを引き寄せた。

 「正直、フェンス直撃だと思っていたが本塁打になってくれてうれしい。絶対逆転するんだという気持ちだった」

 2点を追う6回無死一、二塁。村中が投じた初球、外角低めのスライダーを打ち抜いた。直前の打席では同点機で初球の直球に三邪飛に倒れた。「前の打席で初球を打ち損じたからといって、次は見ていこうというのはなかった」。リベンジの初球打ち。積極姿勢が生んだ一撃だった。

 7月7日。七夕のアーチは自身初となった。「キッズ STAR☆NIGHT」として開催された試合。左翼ビジター席を除く来場者全員にキッズサイズのユニホームが配布された。筒香は「野球離れが進んでいる。子供たちが野球をしたいと思うプレーをして、また野球人口が増えるように頑張りたい」と言った。子供たちが多く観戦に訪れる中、夢を与えるアーチとなった。

 主砲の今季最多タイ4打点の活躍でチームは同一カード3連戦3連勝。首位・広島とは9ゲーム差で少しずつ背中が見えてきた。七夕に願いを書くとしたら何を書くかと問われた筒香は迷わずに言い切った。「優勝です」と。 (中村 文香)

 ▼DeNA・山崎康(プロ野球史上初の新人から2年連続の20セーブ)0点で抑えられて、いい節目のセーブになりました。

 ≪シーズン35発ペース≫筒香(D)のシーズン20本塁打以上は14年22本、15年24本に次いで3年連続3度目。最多連続シーズン20本塁打の球団記録は70~77年松原誠の8年だが、左打者では77~78年高木嘉一、10~11年スレッジの2年を抜き最多になった。筒香の20号到達ペースは14年から133試合→113試合→81試合。今季は最終35本に達するペース。50年藤井勇の左打者最多本塁打34本の球団記録更新に期待がかかる。

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