【斎藤隆のパドレス留学記】原石が技を磨くルーキーリーグ

[ 2016年7月6日 11:00 ]

夢のメジャーリーグを目指し、アリゾナのルーキーリーグで戦う選手

 今週の日曜日(3日)。サンディエゴから車を5時間半走らせ、アリゾナ州のピオリアまでやって来ました。目的はルーキーリーグの視察です。メジャーを頂点にして、ピラミッドの一番底辺にいる選手たち。先月のドラフトで指名された選手も何人か合流していると聞き、興味津々でした。

 パドレスが1巡目(全体8番)で指名したカル・クアントリル投手もいました。父親はメジャーで841試合に登板した救援投手で、02、03年にはドジャースで抑えのガニエにつなぐセットアッパーとして活躍しました。「俺もドジャースにいたんだぞ」と声を掛け、いろいろな話をしました。彼は12年の18U世界選手権のカナダ代表で、当時大阪桐蔭の藤浪とグラブを交換したそうです。

 その日は、ロイヤルズのルーキーリーグとの試合でしたが、「こんな選手がいるんだ」と目を奪われた選手が一人いました。4番手で2回を投げ、無失点4奪三振だったスターリン・コルデロという投手。ドミニカ共和国出身の右腕で、2メートル、100キロの体から95マイル(約153キロ)の真っすぐを投げていました。

 驚いたのは、17歳という年齢です。フォームなどはまだまだ粗削りで、ここから投手としての形をつくり上げていく段階。とても1、2年でメジャーに出てくるという感じではありません。でも、ひょっとしたら3、4年後にメジャーのセットアッパーやクローザーをやっていてもおかしくない。そんな期待を抱かせるダイヤの原石でした。

 このチームには、ドラフトにかからず、その後FAでサインした選手も5人ほどいました。私もドラフト前には約800人の選手を映像などでチェックしましたが、彼らはそこにも入っていなかった選手。聞くところによると、契約金などは「ないも同然」といった安い金額だそうです。ここからメジャーに上がれるのは1人いるかどうかでしょう。この日の観客は15人程度。華やかな舞台とはかけ離れた世界ですが、みんな夢を追いかけています。 (パドレス編成本部付インターン)

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