広島 打率、本塁打、盗塁リーグ1位 過去11チーム中V8回

[ 2016年7月5日 10:40 ]

広島はは打率、本塁打、盗塁ともにリーグ1位

 広島が多彩な攻撃力を発揮し、独走態勢に入っている。走力のある田中、菊池、丸、急成長の長距離砲・鈴木、勝負強いベテラン新井ら主力選手が持ち味を発揮。4日現在、チーム打率、本塁打、盗塁でトップに立つ。25年ぶりのリーグ優勝が現実味を帯びてきた。(記録課・宮入 徹)

 強力な3本の矢だ。広島はここまでチーム打率・268、80本塁打、70盗塁を記録し、いずれもリーグ1位。昨年はこの3部門の数字が・246(5位)、105本塁打(3位)、80盗塁(4位)と全て3位以下。今季は見違えるほど打線の立て直しに成功している。

 2リーグ制後、チーム打率、本塁打、盗塁がそろってリーグ1位は02年西武まで延べ11チームと少ない。確実性のある打撃に長打力、さらに機動力を兼備することの難しさを示している。過去、11チームの最終順位は優勝8度、2位2度、3位1度と全てAクラス入り。広島は95年に野村、江藤、金本らを擁し記録したが2位にとどまった。今季はパワーアップした打線で91年以来25年ぶりとなるリーグ制覇を狙う。

 広島の月別チーム打率は3月・275→4月・285→5月・260→6月以降・260とやや下降気味。それでも、6月には球団32年ぶりとなる11連勝をマークするなど16勝5敗1分けと勝ち越し。交流戦前まで1点差試合に4勝9敗と取りこぼしたが、交流戦開始以降は7勝2敗。接戦をものにしたことが大型連勝につながった。2桁得点試合は今季両リーグ最多の9度。3日DeNA戦(○13―6)でチーム33試合ぶりにマークした。再び打線が上向けば、一段と加速がつくかもしれない。 

続きを表示

2016年7月5日のニュース