【キヨシスタイル】若年層から「侍」を軸にピラミッド構造を

[ 2016年7月5日 11:00 ]

中畑氏(右)は強化試合に臨むU-15日本代表の鹿取義隆監督を激励

 胸に「JAPAN」と入ったピンストライプ。いいなあ。中学生で日本代表ユニホームを着られるんだもんね。

 3日、東京都府中市の明大グラウンド「内海・島岡ボールパーク」で行われたU―15日本代表チームの強化試合を見てきた。7月29日から8月7日まで福島県いわき市で開かれる「第3回WBSC U―15ベースボールワールドカップ2016 in いわき」に出場するメンバー。なかなかいい選手がそろってる。

 リトルシニア、ボーイズ、ポニー、ヤング、フレッシュの少年野球5連盟に所属するチームから116人がトライアウトを受け、選ばれた20人の精鋭。これが日本の中学生ドリームチームと思いきや、それがそうでもないらしい。各連盟の大会が行われる季節。所属チームの試合を優先する指導者、選手が少なくないというのだ。

 トップチームから社会人、23U、大学、18U、15U、12U、さらに女子まで全ての世代が同じユニホームを着て「世界最強」を目指す侍ジャパン。2012年に常設化され、いい形になりつつある。でも、「そっちはまだいいや。こっちの大会の方が大事」という意識が高いうちは無理。本当に強いチームはつくれない。

 今こそ意識改革を。特に底辺を支えている世代には「侍ジャパンを目指す」という強い意識を持ってもらいたいな。各世代で代表になって上がっていって最終的にはトップチームを目指す。みんなが同じ目的意識を持って、強固なピラミッドをつくっていけば、日本の野球がひとつになるのを邪魔していたプロ・アマの垣根なんて吹っ飛んでしまうよ。

 侍ジャパンの役割がはっきり見えてくる。野球界の頂点から底辺までびしっと貫く大きな柱。期待してる。しっかり応援させてもらうよ。

 29日から始まる大会では「応援大使」を仰せつかっているしね。代表のみんなには仲間に「俺も侍ジャパンのユニホーム着たかったなあ」とうらやましがらせるような大会にしてほしいな。

 そしてもうひとつ。世界に向けて「フクシマは元気です。安心、安全ですよ」とアピールする絶好のチャンス。はつらつとしたプレー、飛び散る汗、そして笑顔を世界に届けてもらいたい。

 頑張れ!!(スポニチ本紙評論家・中畑 清)

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