5番・西岡 光った神走塁 金本監督絶賛「剛は常に狙っている」

[ 2016年6月29日 08:13 ]

<神・D>3回一死一、二塁、西岡は左越えに適時二塁打を放つ

セ・リーグ 阪神5―3DeNA

(6月28日 甲子園)
 ゴメスと福留の後ろを任されたベンチの期待にしっかりと応えた。プロ2度目の5番に入った阪神・西岡が3回、1点を先制してなお1死一、二塁で山口の149キロ直球を左越えに二塁打。プロ初だった17日のソフトバンク戦でも1安打しているが、この日は初打点をマークした。

 「逆方向でしたけど、よく打球が伸びてくれました。しっかりと捉えられた証拠だと思います」

 “神走塁”も光った。2回先頭で四球。続く中谷の一邪飛で、一塁手の宮崎がカメラ席に飛び込むような態勢で捕球するのを見るやタッチアップで二塁を陥れるしたたかさ。これには金本監督も「ああいう走塁はやっぱり勢いが付く。剛はそういう所を常に狙っている。だから、あの回はどうしても点が取りたかった。生かしていれば、また違った雰囲気が出てくる」とチームの苦況を救う可能性があるプレーだと大絶賛だ。

 しかし、試合後は意外にも反省の言葉ばかり。7回無死二塁でセーフティーバントを試みたが、一飛となった。「チームが勝っていく中であれは一番反省しないといけないところ。(好走塁にも)それも含めて、あのミスで全部帳消しです」。勝ったから許される…とは思っていなかった。

 左太もも裏痛でリハビリ中だった5月21日の鳴尾浜球場。打撃不振で降格してきた陽川が打撃練習していると、トレーナーがスマートフォンで打撃フォームを撮影。陽川といっしょに見て、アドバイスを送った。「形的なことで、指導してもらいました」(陽川)。どんなときでも勝利のため、チームの未来のため…が背番号7の思いだ。だから金本監督からも浮上キーマンの一人に挙げられる。 (巻木 周平)

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