三走・大谷だから…ハム大野、気遣いスクイズ 一塁側狙って成功

[ 2016年6月27日 07:45 ]

<オ・日>6回1死一、三塁、大野(左)のスクイズで大谷が生還
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パ・リーグ 日本ハム6―0オリックス

(6月26日 京セラD)
 日本ハム・大野のセーフティースクイズは完璧だった。6回1死一、三塁の場面。三塁走者が見やすいように一塁側へ転がすのはセオリー通りだが、三塁走者が投手の大谷の場合は細心の注意を払わなければならない。

 2ボールから3球目をバントでファウルにした大野には明確な意図があった。「ファウルでもいいから一塁に捕らせようと思った。大谷にスライディングさせないことだけ気を付けた」。続く4球目。一塁手が今月中旬に初昇格したばかりで経験の浅い3年目の奥浪であることも念頭に置き、本塁から少し遠い位置に転がした。これが失策も誘い、大谷は悠々生還。大野自身もセーフとなり、5点差をつける決定的な1点をもぎ取った。

 白井内野守備走塁コーチ兼作戦担当は「コリジョン(ルール)で衝突がない分、(三塁走者が投手でも)行かせやすい」としながら「大谷の走塁能力は高いが、投げている時は考慮したい」と続けた。大谷がスライディングなどで負傷する可能性もある。そのリスクを減らす捕手・大野の気遣いのスクイズが、最良の結果を生んだ。(君島 圭介)

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2016年6月27日のニュース