【田淵幸一の視点】巨人ギャレット 4番に座る条件は左腕克服

[ 2016年6月27日 08:35 ]

<D・巨>5回2死一、二塁、ギャレットは3打席連続となる右越え3ランを放つ

セ・リーグ 巨人9―4DeNA

(6月26日 横浜)
 モスコーソが投げてきた3打席10球は全て真っすぐ。最初に打たれて意地を張ったにしても、ありえない配球だ。その部分は差し引いて考えなきゃいけないが、巨人・ギャレットが放った3連発はいずれもいい本塁打だった。特に3本目は内角ぎりぎり。肘を畳み、軸回転でうまくさばいた。

 そもそも打線の核を期待して獲った大砲。これで4番復帰の声も上がってくるだろうが、戻すには条件がある。左投手への対応だ。第4打席は大原のスライダーに体勢を崩され、当てただけの中飛。左投手の外へ逃げていく変化球に対しては、頭で球を追いかけ、上体が突っ込んでしまう。日本で成功した左の外国人打者、バース(阪神)やペタジーニ(ヤクルト、巨人)は逃げていく球を踏み込んで左方向へ運ぶ技術を持っていた。

 8ゲーム離された広島を巨人が追いかけるには打線の奮起が必要不可欠。ギャレットが左投手を克服し、デンと4番に座る形が求められる。(スポニチ本紙評論家)

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2016年6月27日のニュース