ロッテ涌井 完投復活6勝目 49日ぶり勝った!菅野に勝った

[ 2016年6月18日 05:30 ]

<巨・ロ>完投勝利で6勝目を挙げた涌井(右)はナインと勝利のタッチ

交流戦 ロッテ5―1巨人

(6月17日 東京D)
 クールなエースが珍しく本音を漏らした。実に49日ぶりの勝利。ロッテの涌井は「自分だけ勝ててなくて置いていかれてる感が凄かった。ホッとしている」と言った。

 巨人・菅野との初めての投げ合い。「1点勝負だと思った」と覚悟を決めた。2回に先制されたが、3回以降は得点を許さず逆転勝ちにつなげた。123球を投げ、昨年4月4日の楽天戦(QVCマリン)以来、約1年2カ月ぶりの完投勝利。エース対決を制し「やっぱり勝ってないので、変なところで力が入った」と振り返った。

 開幕から5連勝で3・4月度の月間MVPも獲得したが、そこから白星が遠かった。今季初勝利を挙げた20歳の二木にも5勝で並ばれ「気がつけば二木に追いつかれ…。ちょっとこたえた」。勝ちがつかなかった過去6戦は全て四球を出した。追い込んでからコースを狙いすぎたことを反省し、腕を振って最速146キロの球威で押し込んだ。無四球でまとめ「(今季)最初の頃の投球ができた」と胸を張った。

 試合後は「角中とはご飯に行きましたし、デスパイネは誕生日ですし、ナバーロがひげが生えてますし、とにかく良かった」とおどけた。常に周囲を笑わせ、雰囲気をつくっている。4月上旬には、キャンプ中に歌手で女優の琴菜と結婚した新婚の大嶺祐の家を恋人のモデル・押切もえと一緒に訪問。沖縄料理を囲みながら談笑し開幕から思うように結果が出ない右腕を元気づけた。

 西武時代の11年以来5年ぶりの巨人戦で東京ドーム初勝利を挙げ、12球団の本拠地で全て勝ち星を挙げた。6勝目でチームも今季初の6連勝。貯金も最多12。残り2試合の交流戦で勝率1位の可能性もある。エースは「(次の登板まで)久しぶりにいい1週間が迎えられる」と充実の汗を拭った。 (渡辺 剛太)

 ≪交流戦3位23勝≫涌井(ロ)が15年4月4日楽天戦以来、ロッテ移籍後2度目の完投勝利。交流戦は2年ぶり勝利で歴代単独3位の通算23勝とした。巨人戦は通算2勝3敗となり、敵地東京ドームでの巨人戦は過去3戦全敗で今回が初勝利。これで12球団の本拠地球場全てで勝利。

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