イチロー、最初から米ならローズ以上だった可能性 元レッズ番記者語る

[ 2016年6月17日 09:30 ]

長年P・ローズを取材した元番記者のハル・マッコイ氏

ナ・リーグ マーリンズ3―6パドレス

(6月15日 サンディエゴ)
 マーリンズ・イチローが「ピート・ローズ超え」を達成したことを、米球界はどう見ているのか。日米合算の数字には懐疑的な見解が一般的。ローズ氏の「お膝元」であるオハイオ州シンシナティで、野球殿堂入りしているハル・マッコイ記者(75)に聞いた。 (奥田秀樹通信員)

 私はイチローが262安打の大リーグ記録を樹立した04年シーズンをよく覚えている。あれだけの技術を持つイチローなら、米国でプロキャリアをスタートしていたら、ピート・ローズ以上の安打を積み重ねていた可能性は高いと思っている。

 ただ、日本と米国の数字は一緒にできないという考えだ。私は米国の野球の方が優れているとは言わないが、日本と米国の野球は違うし、チームも選手も違う。ピートの記録にチャレンジできる選手は絶対に現れない。200安打を20年連続で打っても、まだ足りない。ジーター(元ヤンキース)が3465本、モリター(現ツインズ監督)が3319本。長年プレーを続け、ケガも少なくヒットを打ちまくった彼らでも、この数字。だからこそ、イチローだったらどうだったのかと想像してしまう。

 ピートは、あれだけ体を張ったプレーをしていたのに、DL(故障者リスト)入りが一度もない。球宴で捕手に体当たりを食らわせたシーンは有名だが、あの時、肩を痛めて3試合休んだ。私の記憶ではそれが一番長い離脱。パワーやスピードには恵まれなかったが、体は本当に丈夫だった。

 ピートは45歳で引退したが、最後の年も1試合5安打したりしていた。でもタイ・カッブ(歴代2位の4191安打)の記録を抜き、選手としてのキャリアには既に満足していた。その年は監督兼選手だったので、監督業が忙しくなり、引退したのだろう。イチローは42歳だが、あのハンドアイコーディネーション(手と目が一体化したような動き)は健在だし、打者になるために生まれてきたような選手。私はまだまだ安打数を伸ばせると思っている。

 ◆ハル・マッコイ 「ビッグレッドマシン」の名付け親で、43年間、レッズ番記者として健筆を振るってきた。ピート・ローズとは記者と選手の関係を超えた友人だったが、89年野球賭博問題では疑惑追及の急先鋒(せんぽう)に。現在はデイトンデーリー・ニューズ紙でブログを執筆。02年に野球殿堂入り。75歳。

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