城所まさかの2発!サファテ冗談「キドコロ、ドーピングテスト」

[ 2016年6月13日 05:55 ]

<ソ・巨>3回1死一塁、右越えに2ランを放つ城所(投手・高木)

交流戦 ソフトバンク7-5巨人

(6月12日 ヤフオクD)
 今のソフトバンクのチーム状況を象徴するような明るさだ。試合後、取材を受けていた城所に守護神サファテが近づき、聞こえるように言った。「キドコロ、ドーピングテスト」。中京高の先輩・松田からは「だから雨が降るんじゃ!」とやじが飛んできた。それほど誰もが予想しなかった2本の放物線だ。

 「120%バントのサインだと思っていたけど“打て”だった。お客さんが一番、びっくりしてるんじゃないですかね」

 初回無死二塁。巨人先発の高木に対し「スライダー投手だし、入ってくる球を狙った。最低でも進塁打、ヒットなら最高だと思った」。結果はそのどれでもなく、右翼ホームランテラス席への先制3号2ランだ。3回1死一塁。今度も「送るものだろう」との予想は外れた。真ん中の初球140キロを振り抜くと、右翼席へ飛び込む4号2ラン。昨季までプロ12年間で通算1本塁打だった男が、初の2打席連発だ。

 今年1月。自主トレに弟子入りしている阪神・西岡のトレーナーと話し、スピードを生かすメニューを組んだ。3年計画で筋肥大した肉体を削り、体重6キロ減。75キロの肉体は力ではなく、遠くに飛ばせる切れがついた。「打球は去年より飛んでいる」。5回の内野安打で今季2度目の猛打賞。「野球に向けた日々の過ごし方が非常にいいよね」と、2番・右翼で起用する工藤監督もその努力を存分に買っている。

 勝ち試合の終盤、守備固めで登場する機会が多かったことから14年に「キドコロ待機中」Tシャツが発売された。15年1月に合同自主トレしたイチローが、キャンプ地で着て話題になったほど。だが、かつての「定位置」に城所はいない。球団側は今月「キドコロ○○中」と「○○」をホワイトボード素材にし、書き込む新Tシャツを緊急発売。誰もが認める欠かせぬ存在になった。

 チームは60試合目で両リーグ40勝一番乗り。89年の福岡移転後は11年の63試合を上回る最速ペースだ。貯金は25で交流戦1位マジックは5。ヒーローの城所に今の「○○中」を聞いた。「キドコロ“必死中”ですかね」――。(福浦 健太郎)

 ◆城所 龍磨(きどころ・りゅうま)1985年(昭60)9月24日、愛知県生まれの30歳。中京では2年夏、3年春に甲子園出場。03年ドラフト2巡目でダイエー(現ソフトバンク)入り。2年目の05年8月30日のロッテ戦(ヤフードーム)で代走としてプロ初出場。1メートル77、78キロ。右投げ左打ち。

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