中京学院大・吉川 今秋ドラ1候補が人生初の日本一

[ 2016年6月13日 05:30 ]

<中央学院大・中京学院大>胴上げされる中京学院大・吉川

全日本大学野球選手権決勝 中京学院大5―2中央学院大

(6月12日 神宮)
 中京学院大が決勝で中央学院大を5―2で破り、史上7校目の初出場初優勝を飾った。東海地区大学野球連盟所属チームの優勝は初めて。2回に2点を先制すると、5回は5安打で3点を加え、終始試合を優位に進めた。今秋ドラフト1位候補の吉川尚輝内野手(4年)は全5試合で安打をマーク。山崎善隆捕手(4年)が最高殊勲選手賞、首位打者賞に輝いた。

 部員の手で背番号7が3度宙を舞った。「岐阜の至宝」が、自身初の全国舞台でつかんだ大学日本一。吉川は「野球人生で一番うれしい。初めての優勝メダルです」と喜びを爆発させた。

 「1勝できれば」と考えていた今大会。旅の用意は「2泊3日分。ユニホームも一着だけ」だった。純白だったユニホームは試合を重ね、洗濯しても色が落ちずに淡いピンクに変色。試合前から左の太腿裏には小さな穴も開いていた。5回、二塁走者として山崎の適時打で4点目のホームへ滑り込むと、その穴がぱっくりと広がった。

 まさに吉川の大会になった。スカウト80人超が見守る6日の開幕戦で、初打席に先制の中越え三塁打。今大会いの一番で打点を記した。決勝は3回に変化球を捉えて中前に運び、5試合連続安打で打率・364。今春は東海地区大学連盟の岐阜リーグ、同代表決定戦、そして今大会と、全19試合で安打を放った。

 父・好(このむ)さん(57)は市岐阜商で76年夏の甲子園に出場し、社会人の東邦ガスでも中堅手として活躍。母・陽子さん(51)は同社バレーボール部のセッターだった。両親そろって観戦し、吉川の走攻守にわたる今大会の活躍に、好さんは「足の速さは私、背の高さや手首の柔らかさ、ハンドリングは女房の血を引いた」と話した。

 専用球場も寮も持たず、キャンプも実施しない。練習後にアルバイトをして生活費の足しにする選手が多く、最優秀選手の山崎は牛丼店で週3日働きながら腕を磨いた。「目立たない地方リーグでも勝ち上がれることを証明できた」と吉川。17日から大学日本代表選考合宿が控える。大海に飛び出した男は侍ジャパンでも主役を演じるつもりだ。(吉仲 博幸)

 ▼広島菊池(中京学院大OB)初優勝おめでとうございます。僕たちの時代では考えられないほど強くなった。

 ▽中京学院大 岐阜県中津川市に本部を置く私立大学。1993年設置。主なOBに広島・菊池。

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