阪神・藤浪 離脱危機 右手に打球直撃、最悪抹消も…

[ 2016年6月10日 05:30 ]

<ロ・神>4回無死一塁、清田の打球を受ける藤浪

交流戦 阪神2―7ロッテ

(6月9日 QVCマリン)
 阪神・藤浪晋太郎投手(22)が9日のロッテ戦(QVCマリン)で負傷降板した。4回に利き手の右手に打球を受けて交代。試合途中に千葉県内の病院へ向かった。3回1/3、4失点で3敗目を喫し、最悪の場合、出場選手登録を外れる可能性も出てきた。チームも今季2度目の同一カード3連敗。今季最悪の4連敗&借金3へ後退した。

 敵地で虎党の悲鳴が悲しく響いた。4回無死一塁。1ストライクから2球目の直球を清田に打ち返された。ライナー性の打球はマウンド上の藤浪の体へ向かって一直線に飛んできた。投球直後で体勢が整わないまま顔付近への直撃を避けようと、とっさに右手を差し出した。

 打球は右手親指付け根付近に直撃した後、右胸部にも当たって転がった。一塁手のゴメスがカバーして打者走者をタッチアウト。即座にトレーナーが駆け寄り、藤浪は震える右手を何度か握って様子を確かめながらベンチへ下がった。内出血があったことから続投不可と判断され、2番手・榎田がスクランブル登板。5回終了後にトレーナーに付き添われ、無言のまま千葉県内の病院へ検査に向かった。

 想定外の緊急降板を強いられた一戦は惨敗に終わった。金本監督は表情を曇らせた。試合直後で検査結果の報告はまだ届いていなくても、利き手とする右手親指を負傷したことを心配した。

 「今、検査に行っているから、ちょっとアレだけど、親指だからね…。(負傷の程度は)分からない。骨とかは大丈夫だと思うけどね。ちょっと内出血もあったから、投げさせるわけにはいかなかった」

 最悪の事態も覚悟しなければならない。今後について金本監督は「検査次第」とだけ話し、性急な判断を避けた。香田投手コーチは「明日以降の(患部の)様子を見てということになる」と補足説明。骨に異常がなかったとしても、内出血していたということは今後、患部が腫れてくる可能性は高い。そうなればボールを握れず、投球に支障をきたすことは避けられない。最悪の場合、出場選手登録を外れる可能性も否定できない。

 投球自体も1安打完封を演じた前回2日の楽天戦とは別人のように精彩を欠いた。初回から失点を重ね、緊急降板した3回1/3で4失点。4敗目を喫し、金本監督は「前回の登板からすると、ちょっとね。前回よかっただけに、同じ内容を期待してしまったけどね。まあ、まだリズムをつかめていない感じかな」と本調子ではないと見た。

 メッセンジャー、能見とともに先発陣の柱として期待している藤浪がもしも戦線離脱になれば…。ただでさえ低空飛行を続けるチームに与えるダメージは、計り知れない。 (惟任 貴信)

 ≪3年ぶり2度目≫藤浪(神)がチーム3連敗以上の状況で登板して負け投手になるのはルーキーの13年6月23日、DeNA戦(横浜)以来3年ぶり2度目。この間続いていたチームの連勝も10でストップした。藤浪はロッテ戦通算5試合で1勝2敗。QVCマリンは14年6月11日以来の登板で2戦2敗となった。

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