巨人・阿部 通算100猛打賞!19歳光成に37歳が“年の巧打”

[ 2016年6月9日 05:45 ]

<西・巨>6回無死、この日3安打目となる二塁打を放つ阿部

交流戦 巨人7―5西武

(6月8日 西武プリンス)
 「経験」が上回った。巨人・阿部は初球に集中力を研ぎ澄ました。

 「分からない投手ほど(球を)見ていても分からないから。甘いボールを打ちにいった」。2回無死三塁。初対戦だった西武2年目・高橋光の抜け気味のフォークをコンパクトに振り抜き、先制の中前適時打を放った。

 試合前のミーティング。大きく落ちるフォークを決め球に持つ右腕対策として、追い込まれる前にストライクゾーンに来た球を狙う意識をチームで確認していた。阿部がお手本を示し、計4安打でこの回一挙5点のビッグイニングを呼び込んだ。高橋監督も「きっちり打つ人が打って、つなぐ人がつないで役割を果たしてくれた」と称えた。

 37歳。小さい頃は巨人ファンで「特に阿部慎之助さんが好きで。とにかく打撃が凄い」と憧れていた高橋光とは18歳差だった。3回にも中前打すると、6回は右中間二塁打。プロ入団時はまだ4歳だった右腕に貫禄の違いを見せた。今季初の猛打賞は、プロ通算100度目。「(100猛打賞に到達するのが)遅いね」と笑った。

 阿部は自身のことを「老人」と表現したことがある。04年から13年連続で続ける今年1月のグアム自主トレには、初めてバットを持ち込まず超スローペース調整を続けた。走り込みや、体幹強化など根本から体づくりから始めた。その理由を「老人の方が体がぶっ壊れるのが早いんだからさ」と明かした。肉体の衰えは実感しているかもしれないが、プロ16年目の「経験」は確実に「若さ」を上回る。

 高橋光が阿部に憧れていたということを報道陣から伝え聞くと「FAを取って巨人へ――と書いといてよ」と阿部節をさく裂させ、将来の日本のエース候補に「良い真っすぐがあるし良い投手だと思うよ」とエールを送った。交流戦開幕に合わせ右肩痛から復帰。8試合で早くも3度目の勝利打点となった。チームの連敗を2で止め、交流戦単独首位に押し上げた主砲。「明日も頑張ります」と短く決意し、球場を後にした。 (神田 佑)

 ≪巨人史上最多は川上の194度≫阿部(巨)が2回先制打を含む3安打。自身猛打賞は昨年4月4日阪神戦で3安打して以来通算100度目。巨人の通算最多猛打賞は川上の194度で、100度以上は阿部が12人目になる。6回には二塁打を放ち通算長打は688本目。王1315本、長嶋936本に次ぎ川上と並ぶチーム3位タイに浮上した。阿部は今季初出場の5月31日オリックス戦、4日日本ハム戦、この日と勝利打点が3度目。今交流戦で3度のV打は単独最多だ。

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