ソフトB和田 単独トップ7勝 キレキレ12K「まさかこんなに」

[ 2016年6月9日 05:30 ]

<ソ・D>7勝目を挙げた和田はハニーホーク、ハリーホークと笑顔でハイタッチ

交流戦 ソフトバンク4―1DeNA

(6月8日 ヤフオクD)
 13個目は幻だった。7回2死。ソフトバンク・和田がカウント2―2から桑原の膝元へ制球した139キロに名幸球審の手は上がらない。左腕はその場に崩れ、苦笑い。続く105球目はこの夜最速141キロを計測し、一飛に仕留めた。7回1失点でリーグ単独トップの7勝目。毎回の12奪三振は日本球界復帰後最多となった。

 「まさかこんなにたくさん、三振が取れるとは思いませんでした。何とかこの1週間で立て直そうと思っていました」

 1日の中日戦(ヤフオクドーム)で今季最短の5回KOされた男とは思えなかった。11年オフにロサンゼルスの施設で共にトレーニングをし、「日本の4番」と対戦を楽しみにしていた筒香から2三振。7回1死で梶谷から奪った12個目は141キロと、課題だった終盤の球威も維持できた。

 変えたのはプレートを踏む位置。米国では打席から離れて立つ右打者にツーシームなど外角に落ちる新球種でゴロを打たせようと、三塁側を踏んだ。今季もそのまま投げてきたが「本塁打を簡単に打たれる」と違和感を覚え、この日、米移籍前の一塁側に戻した。右打者の内角を突く球は角度が生まれ、腰が引けたようなスイングを誘う。左打者は泳がせた。早大では東京六大学最多の476奪三振を積み上げた左腕の本領、力で押す組み立てだ。

 チームに背番号と同じ今季最多の貯金21をもたらす快投。「アジャスト(適応)するのは必要なこと。次は8、9回も投げたい」と、さらに上を見た。  (福浦 健太郎)

 ▼ソフトバンク・サファテ(昨季の7月11日より1カ月以上早い20セーブ到達)チームが勝っているし接戦も多いからね。

 ▼ソフトバンク・柳田(3回に4試合ぶりの一発となる先制の9号2ラン)打った瞬間はどうかなと思ったけど、入ってくれた。

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