阪神・原口 捕手部門1位浮上 ノミネートなしでは異例、球宴ファン投票

[ 2016年6月7日 05:30 ]

寮を出発する原口

 阪神の原口文仁捕手(24)が6日、マツダオールスターゲーム2016(第1戦=7月15日・ヤフオクドーム、第2戦=同16日・横浜スタジアム)のファン投票の中間発表で初めて捕手部門の1位に躍り出た。

 4万5173票を獲得。ノミネートされた選手ではなく、マークシートではフルネームを記入、ネット投票でも一手間増える中で異例の快挙となった。

 1日の初めての中間発表で2位に登場したときは「まだ中間発表なので油断はできないですね。うれしいですけど、今が頑張り時なので」と控え目に話していた。しかし、この5日間で昨年ベストナイン&ゴールデングラブ賞の中村(ヤ)をあっさりと抜きさり、逆に3000票以上の差をつけた。最終発表は3週間後の27日とまだまだ期間はあるが、これまで通りの活躍を見せられれば、さらにその差は広がることも予想される。このまま選出されれば10年城島以来の阪神捕手のファン投票選出となり、育成出身捕手ではもちろん、プロ野球史上初となる“大快挙”だ。

 この日は7日からのロッテ3連戦(QVCマリン)に向けて千葉への移動前に意気込んだ。「(QVCマリンで)試合するのは初めてですね。(風は)まだわからないので、意識せずリードするだけです」。とあくまで平常心を強調したが、パ・リーグの打力には恐怖心もあるようで「打たないチームはないと思います。思い知らされているので(笑)」。ここまで交流戦で先発出場した5試合で計27失点するなどリード面でも対策が急務だが、「抑える手段を考えて攻めていきます」とチーム浮上へぬかりはない。

 シンデレラボーイが攻守で猛虎をけん引すればするほど、ファンの支持もさらに集まってくる。 (巻木 周平)

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2016年6月7日のニュース