中央学院大・石井 毎回14K完封 無名2年もプロ絶賛の嵐

[ 2016年6月7日 05:30 ]

<第一工大・中央学院大>2安打14奪三振完封で初戦を突破した中央学院大・先発の石井

全日本大学野球選手権第1日・1回戦 中央学院大2―0第一工大

(6月6日 東京ドーム)
 神宮球場と東京ドームで開幕し、1回戦7試合が行われた。6年ぶり出場の中央学院大は石井聖太投手(2年)が2安打14奪三振で完封し、第一工大を退けた。初出場の中京学院大は日本文理大を2―0で撃破。今秋ドラフト上位候補の吉川尚輝内野手(4年)が走攻守でアピールした。

 無名の2年生右腕に東京ドームの観衆の目はくぎ付けとなった。全国大会初登板の中央学院大・石井が毎回の14奪三振で2安打完封を果たした。

 「試合前からいつも、点をやらないことを意識している。リーグ戦に比べて観衆も多い中で投げられて楽しかった」

 8回1死まで1人の走者も許さない。最速147キロの直球を低めに決め、カーブとフォーク、スライダーを自在に操った。5番の新屋に右翼線二塁打されて完全試合は逃したが、後続は断った。

 中央学院高時代に甲子園出場経験はなく、3年夏の千葉大会8強が最高。大学入学直後は最速142キロで救援が主だった。「これでは普通の投手で終わる」とオフにウエートトレーニングを取り入れ、体重は4キロ増の78キロに。今春の千葉県大学リーグ戦では最速149キロを計測してオール完封の3勝(1敗)、防御率0・95と急成長した。

 西武・渡辺久信SDは「バネがあるし、球の質がいい。2年後が楽しみ」と評価。オリックス・牧田勝吾スカウトは「分かっていても打てない直球を投げられる」と目を丸くした。前回出場した10年時のエースだったヤクルト・秋吉も観戦。「僕も全日本の初戦で2安打完封したので、当時を思い出した。凄い投手ですね」と口にした。

 5日が20歳の誕生日。先輩らから祝福され「調子に乗ってハタチ最初の試合で勝つと宣言した」という。有言実行の全国1勝。「いつかプロになりたい。次は150キロを出す」と力を込めて言い切った。 (松井 いつき)

 ▼第一工大・岡留浩紀監督(相手の石井は)球が低めに決まっていて、見せ場をつくれなかった。上を相手にどうやって勝っていくか。来年に向けて、いい財産になった。

 ◆石井 聖太(いしい・しょうた)1996年(平8)6月5日、千葉県生まれの20歳。小1から市川リトルで野球を始める。中学時代は江戸川中央シニアに所属し、全国大会4強。中央学院高に進学後は1年夏からベンチ入りし、2年秋からエース。家族は両親と兄。1メートル79、78キロ。右投げ右打ち。

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