阪神・青柳 マリン風生かす 変則クオータースローに追い風や

[ 2016年6月7日 05:30 ]

青柳は笑顔で練習する

交流戦 阪神―ロッテ

(6月8日 QVCマリン)
 阪神は7日からロッテ、日本ハムと敵地での6連戦を迎える。8日に先発予定のドラフト5位・青柳晃洋投手(22)はQVCマリンフィールド特有の強風を生かしての快投を宣言。プロ初勝利を挙げた1日の楽天戦(コボスタ)で課題となったクイック投法の修正にも着手し、デビューからの2連勝を目指す。

 青柳が、同じ変則投法の先輩2人に学んでの快投を誓った。

 「(クイック時に)肩が落ちるクセがあって。前回も4盗塁されたので、改善できればと」

 自ら「クオータースロー」と呼ぶ、横手投げと下手投げの中間となる独特のフォームを武器に、球団新人右腕としては1959年の村山実以来となるプロ初登板初先発を勝利で飾った1日の楽天戦(コボスタ)。5回1失点の力投が光った一方で、許した盗塁は4個。それでも、浮き彫りとなった課題を解消する、ヒントをすぐにつかんだ。

 「牧田さんが投げているのを参考にさせてもらいました」

 5日に7回から中継ぎ登板した下手投げの西武・牧田は走者を背負っても、クセのない巧みなクイックで一塁走者をくぎ付けにしていた。ベンチ入りしていた右腕は生きた“教材”をしっかりと目に焼き付け、この日のブルペン投球でも、金村投手コーチの指示を仰ぎながら、右肩が落ちないようにフォームの修正に着手した。

 「ピッチングでも試してみて、悪い感じはなかったので(あすのロッテ戦でも)試してみようと思う」

 プロ2度目の先発マウンドは強風が吹き荒れるQVCマリンフィールドが舞台となる。ここでお手本としたいのが、サブマリン投法で通算87勝を挙げた元ロッテの渡辺(現新日鉄住金かずさマジックコーチ兼投手)。直球を浮き上がらせ、変化球には独特の曲がりを加えるなど風を有効に利用して白星を重ねた。クオータースローの青柳にとっても“追い風”となる可能性は十分にある。

 「風は強いと聞いていて、前日の練習で感じてみたい。話は聞いてますが(渡辺さんとは)タイプが違うんで分からないですけど、(変化球は当日に)投げてみて、捕手と使えるか使えないか話して決めたい」

 「マリン風」を味方につけ、虎の超変則右腕が飛翔する。 (遠藤 礼)

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2016年6月7日のニュース