楽天・茂木 予測しきれず悪送球 引っ張り専門ビジエドの打球に「慌てた」

[ 2016年6月6日 08:30 ]

<中・楽>6回一死満塁、茂木は併殺プレーで一塁にまさかの悪送球

交流戦 楽天0―2中日

(6月5日 ナゴヤD)
 一瞬の焦りが明暗を分けた。0―0の6回1死満塁。ビシエドの中前に抜けそうな打球を楽天・藤田が好捕。トスを受けた遊撃手・茂木は二塁を踏み、一塁へ転送すれば4―6―3で併殺完成のはずだった。

 しかし茂木は一塁へ悪送球。2者の生還を許してしまい「僕が(一塁へ)ストライクのボールを投げていれば、アウトになってチェンジだった」と責任を背負った。

 このプレーを新人遊撃手は「予測しきれなかった」と振り返る。前日は初回と3回、いずれも1死一、三塁の場面で同じビシエドを併殺に仕留めていた。初回は遊ゴロ、3回は三ゴロ。相手主砲が強引に引っ張る姿が脳裏に焼き付いており、この場面でも「三遊間に飛んでくる意識があって、センター方向に打球が飛んだので慌てた」。逆を突かれた打球に、生まれた焦りが悪送球につながった。終わってみれば、この2点が決勝点。「うまく処理できていればダブルプレーだったかもしれない」と梨田監督は振り返った。

 今季のチーム併殺完成数36はリーグワースト。打線が4試合連続で5安打以下と不振を極めるだけに、守りのミスは致命傷となる。 (徳原 麗奈)

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2016年6月6日のニュース