オリ平野 鬼の形相!またぎS 8回無死満塁から登板し無失点締め

[ 2016年6月4日 05:30 ]

<ヤ・オ>平野(中央)は福良監督(左)と握手を交わす

交流戦 オリックス5―4ヤクルト

(6月3日 神宮)
 鬼の形相でオリックス・平野が立ちはだかった。8回、1点差に迫られ、なお無死満塁。ベンチは塚原をあきらめ、守護神を投入する。

 12、13年に2回を投げてセーブを挙げたことはあるが、どちらも8回の先頭からだった。4連敗中と絶対に負けられない一戦で、平野に2イニングの救援を任せる“奥の手”を使った。

 その初球、143キロの直球で雄平を二ゴロ併殺にしとめるなど、この回無失点。9回も平然とマウンドに上がり、無失点で試合を完了させた。平野は「開き直って投げた。ゼロで抑えられたし、最高の結果。連敗していたので勝ててよかった」と汗をぬぐい、福良監督も「あそこで出せるのは平野しかいない」と最敬礼で迎えた。

 負ければ最下位の楽天に0・5ゲーム差に迫られる危機を踏ん張り連敗脱出。前夜の巨人戦に敗れ、自力優勝の可能性が早くも消滅したが、まだあきらめない。その魂を平野が見せてくれた。

 ▼オリックス・ボグセビック(8回に逆転の2点適時二塁打)ストライクが来たら振ろうと思っていた。それよりも、きょうは平野が素晴らしい仕事をした。

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2016年6月4日のニュース