銀次、代打で意地のV打 15打席無安打でスタメン落ち

[ 2016年6月4日 05:30 ]

<中・楽>7回2死一、三塁、代打・銀次は右前に勝ち越しタイムリーを放つ

交流戦 楽天3―1中日

(6月3日 ナゴヤD)
 迷わず振り抜いた。1―1の7回2死一、三塁。楽天ベンチは投手・塩見の代打で銀次を起用。その期待に応え、ジョーダンの初球、高め140キロ直球を右前に運んだ。

 決勝打にヒーローは「一振りで決められたことがうれしい。集中して打てた」と静かに笑った。

 5月28日の日本ハム戦(コボスタ宮城)の第1打席の安打を最後に15打席無安打と不振が続き、この日はスタメンを外れた。首位打者を争うはずの男が、試合前時点で打率.236。梨田監督は「バットに当てるのがうまいから、テクニックに走っている」と指摘していた。試合前の打撃練習では首脳陣のアドバイスで振り切ることを意識。強い打球がよみがえった。

 「ここ一本というところで打って勝てて良かった」と銀次。チームは10年5月24日から続いたナゴヤドームでの連敗を9でストップ。この男の復調なしに上位進出は望めない。(徳原 麗奈)

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2016年6月4日のニュース