早っ!50試合目でオリ自力V消滅 金子でもダメか…

[ 2016年6月3日 06:05 ]

<オ・巨>7回を投げ終えた金子(左)に視線を送る福良監督

交流戦 オリックス2-4巨人

(6月2日 京セラD)
 見せ場も乏しい敗戦だった。オリックスは序盤に大量リードを許し、奮起すべき打線も最低限の抵抗を見せただけ。4連敗で今季最悪の借金12まで後退し、昨年より4試合早い、50試合目で自力優勝の可能性が消滅した。福良監督も「打てないですね。なかなか…」と言葉を絞り出すだけだった。

 エースでも悪循環を食い止めることはできなかった。金子は初回、坂本にソロ被弾。チームとして9試合連続で先手を奪われた。2回には本塁のバックアップを怠り、失点にもつながった。

 「打たれて点を取られるならまだしも、やるべき事をやらずに点を与えてしまい、申し訳ないし後悔しています」

 3回以降は立ち直り、8回を7安打4失点。今季初の2桁10奪三振で力投しても序盤の失点が響いた。巨人相手には11年6月12日(京セラドーム)の対戦で勝って以降は6戦3敗。チームとしても昨季から6連敗だ。

 投打とも明るい材料が見当たらない。チーム打率・244、総得点171はリーグ最低。先発の軸を務める金子、西、東明の3人はいずれも黒星が先行するなど力を出し切れていない。開幕早々の4月に酒井投手コーチ、三輪バッテリーコーチを相次いで配置転換しても結果として効果は出ていないのが現状だ。

 昨年は5月31日に自力優勝が消滅し、6月2日に森脇監督の休養が発表された。ちょうど1年後、再び訪れた窮地で金子は懸命に奮い立った。「自力優勝が消えたことは残念ですが、これからの戦い方で可能性は出てくる。まだ先の方が長い。前を向いてやるしかない」。まだ6月。一つの可能性が消えても、戦いはまだ終わらない。(桜井 克也)

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2016年6月3日のニュース