ロッテ19安打13点呼んだ江村の粘り 九里に11球使わせ三振

[ 2016年6月3日 09:41 ]

<ロ・広>2回裏1死二、三塁、最後は三振に倒れたものの粘る江村

交流戦 ロッテ13-4広島

(6月2日 QVC)
 今季初スタメンのロッテ・江村が九里に使わせた11球。今季最多19安打13得点を呼び込んだのは、伏兵の粘りだった。2点を追う2回1死二、三塁。広島内野陣は前進守備を敷いた。

 「外野フライを狙った。三振だけはしないようにと考えていた」。今季3打席目。プロ通算打率1割台の捕手は広島サイドからすれば、指名打者制のあるパの本拠地では唯一アウトを計算できる相手のはずだった。そこまで打者7人に対して九里が使った球数は28球。6球ファウルで粘る江村に4つの球種で11球を要し、リズムを崩した。

 江村は外角のスライダーに空振り三振を喫したが、勢いはつないだ。「タイミングが見られた。(江村の)必死さが伝わって自分も簡単にアウトになれないと思った」と、次打者の高浜が左前2点適時打で同点。清田が左越え5号2ランで勝ち越した。江村は3回に遊ゴロで今季初打点。ヘッドスライディングの闘志を見せると、7回には今季初安打の右中間二塁打で2打点目を挙げた。伊東監督も「周りにいい影響を与えた」と称えた粘りが、今季18度目の逆転勝利を呼び込んだ。(君島 圭介)

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2016年6月3日のニュース