オコエ、プロ初タイムリー!敗戦も梨田監督「今のチームに必要」

[ 2016年6月2日 06:23 ]

<楽・神>4回2死二塁、オコエはプロ初打点となる右中間適時二塁打を放つ。投手・青柳

交流戦 楽天3―5阪神

(6月1日 コボスタ宮城)
 経験に裏打ちされたプロ初タイムリーだった。4回2死二塁。2ストライクと追い込まれた楽天のドラフト1位・オコエはノーステップに変えてタイミングを計った。阪神・青柳の外角スライダーをいつものように左足を上げず、かかとを浮かせただけでバットを振り、右中間にはじき返した。

 「青柳さんは自分の中で(クイックが)速かった。フォームも変則でタイミングが合わないと思い、追い込まれてからノーステップにした」

 2軍でクイックの速いDeNA・久保康と2度対戦した。「足を上げている暇がなかった」とノーステップ打法を覚えた。「タイミングが合わない投手=クイックが速い投手」と頭に叩き込み、1軍でも実践した。

 打撃だけではない。打球が中堅手・高山の前で緩く弾むと、一塁ベースを蹴って一気に加速し、二塁を陥れた。「きのうから全力で(一塁を)オーバーランしていたので、相手の外野手は同じオーバーランと思っている中、隙を突けた」と油断を見逃さなかった。試合には敗れたが、梨田監督は「アグレッシブに次の塁を狙う姿勢は今のチームに必要」と高卒ルーキーを称えた。(徳原 麗奈)

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2016年6月2日のニュース