ジョンソン マリンの風に泣く…3戦連続完封どころか初回3失点

[ 2016年6月1日 11:05 ]

<ロ・広>1回裏、先頭の清田にいきなり四球を出すジョンソン

交流戦 広島0-5ロッテ

(5月31日 QVC)
 マリンの風に翻弄(ほんろう)された。初めてQVCマリンのマウンドに上がった広島先発のジョンソンは初回、1死も取れないまま失った3点が最後まで響いた。

 「風が背中と本塁方向から来て不思議な感じがした。マウンドも低くて難しかった」

 中堅方向から本塁方向に吹く風速約10メートルの風がスタンドに跳ね返り自らに向かってくる状況に戸惑いを隠せず。1番清田に四球を与え次打者・細谷から4連続長短打を浴びた。2戦連続完封勝利を挙げ球団史上初となる3戦連続に挑んだが、あっさりと崩れた。2回以降は1安打投球だっただけに、緒方監督も「立ち上がりがもったいないよね。慣れてないマウンドというのも多少なりともあったと思う。風も…」と振り返った。

 攻撃陣も風に泣かされた。4回無死一塁、エルドレッドの中堅への飛球はフェンス前で失速。「感触はとてもよかったけど、サクを越えないとしようがない。風に押し戻された部分はあったかもしれない」。6回の丸、松山の中飛も失速。4度、得点圏に走者を置きながら一本が出ず今季3度目の零敗に石井打撃コーチは「打ち上げるんじゃなくてゴロを打たないと」と改善を求めた。

 過去11年で勝ち越しが2度しかない交流戦で黒星発進。セ・リーグの貯金を再び独占する形になったが、セ首位の意地を見せないと、また悪夢の失速につながりかねない。(柳澤 元紀)

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2016年6月1日のニュース