ナバーロ超怪物弾!9メートル逆風で150メートル「状態はあんまり良くない」

[ 2016年6月1日 09:55 ]

<ロ・広>8回裏2死一塁、左翼最上段に当てる2ランを放ったナバーロ

交流戦 ロッテ5-0広島

(5月31日 QVC)
 度肝を抜く推定150メートル弾だ。3―0の8回2死一塁。ロッテのナバーロはフルカウントから戸田のスライダーを2球ファウルし、9球目の直球を捉えた。打球は左翼席のはるか上を通過し、照明下の壁を直撃してスタンドに落下した。

 この時、上空は風速7~9メートルの逆風が吹いていたのだ。ロッテファンもどよめく中、ダイヤモンドを一周。当の本人は「そんなに驚いていない。もっと飛ばしたことはある。自分はパワーヒッター。状態はあんまり良くない」と言ってのけた。

 ダメ押しの3号2ランは、QVCマリンフィールド初アーチ。韓国・サムスンで昨季48本塁打を放った大砲も、試合前の時点で打率・237と不振が続いていた。伊東監督は「本当に韓国で40本も50本も打ったのかと思ったけどね。あそこまで飛ばさなくてもいいけど。吹っ切れたかな」と安どの笑みをこぼした。

 ナバーロには「尊敬できる選手。お父さんのような存在」と慕う選手がいる。サムスン時代の14、15年に一緒にプレーした元ロッテの李スンヨプだ。その李スンヨプは、入団1年目の04年に千葉マリン(当時)で来日初本塁打を場外弾で飾った。それを聞いたナバーロは「本当か?ここで場外?たぶん(自分も)打つよ」とニヤリと笑って、次は場外弾を予告した。

 チームはセ・リーグの首位・広島に快勝し、連敗を3で止めた。好調のチームに追いつくように、規格外の助っ人も本調子になってきた。(渡辺 剛太)

続きを表示

2016年6月1日のニュース