8回2死から6連打!ソフトB逆転で8連勝 中村晃がV撃

[ 2016年6月1日 05:30 ]

<ソ・中>8回2死一、二塁、勝ち越し適時打を放った中村晃はベンチに向かってガッツポーズ

交流戦 ソフトバンク5-2中日

(5月31日 ヤフオクD)
 鮮やか6連打で8連勝だ交流戦快幕だ!ソフトバンクは5月31日、中日戦で1―2の8回、松田宣浩内野手(33)の左前適時打で追いつき、続く中村晃外野手(26)が逆転中前適時打、吉村裕基外野手(31)が左中間2点二塁打と畳みかけイッキ4点を挙げ逆転勝ち。最後はデニス・サファテ投手(35)が締めて日本通算150セーブをマークした。

 負け方を忘れたチームは劣勢を簡単にひっくり返せる。初ものの新人左腕小笠原に手玉に取られていたが、ゲームセットが近づいた1点差の8回2死、突然目覚めた。中日・福谷から内川、長谷川、松田の3連打で同点とし、なお2死一、二塁。中日・福谷の148キロを叩いた7番・中村晃の打球は二塁・遠藤のグラブの下を抜ける決勝打。吉村、高谷まで続いた起死回生の6連打だ。

 「あの打席は何も考えず、来た球を振ることだけでした。まさかヒットと思いませんでした」

 エラーの判定か微妙だったが、センター返しの基本を守った中村晃に女神はほほ笑む。この日は初対戦の小笠原に2打数無安打。早いカウントは甘い球しか手を出さず、追い込まれるまでボールを見極められるタイプだが、8回は珍しく初球から振り、2球目を捉えた。内川もそうだ。5回2死満塁で中飛に倒れるなど3打数無安打だったが、8回2死、左翼フェンス直撃打で火付け役となった。「全員がもどかしさを感じた中でのあのイニングだった」と主将は18歳に抑えられた反動をぶつけたと語った。

 今季8回はこれで33得点となり、4回の35得点に続き、2番目に多い。その理由の一つは3番・柳田から7番・中村晃までのジグザグの中軸。中村晃の出塁率・419だけ見れば1番に使いたくなるが、勝負強さを優先。左、右と規則的に並べることで「ワンポイントも相手は延長戦を考えれば使いにくい。つながりは生まれやすい」と工藤監督。リードされた終盤、相手の勝ちパターンへプレッシャーをかけることで逆転は生まれる。

 8連勝は今季3度目。貯金は19までふくらんだ。もう、誰も止めることはできない。「一つ一つ、勝ち越すことだけが目標」と油断や慢心はゼロ。つけいる隙はない。(福浦 健太郎)

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2016年6月1日のニュース