マー君 最下位ピンチ救った 開幕10戦無敗も「13年とは違う」

[ 2016年5月28日 12:27 ]

レイズ戦で5回を終え、笑顔でベンチに戻るヤンキース・田中

ア・リーグ ヤンキース4―1レイズ

(5月27日 セントピーターズバーグ)
 ヤンキース・田中将大投手が最下位再転落の危機を救い、チームの連敗を2で止めた。27日(日本時間28日)に敵地でのレイズ戦に先発し、7回を2安打無失点。危なげない投球で今季3勝目(0敗)を挙げた。

 「連敗してしまっていた中で、ここでストップさせられたのでそれが良かったですね」と田中。4回までは毎回3者凡退のパーフェクト投球。5回先頭のピアースにこの試合初安打となる中前打を許した。自らの暴投で1死二塁とピンチを広げたが、モリソンのピッチャー返しを好捕すると、飛び出していた二塁走者を自ら猛追してタッチアウト。自らまいたピンチの芽をつみ「ボールを持つ選手が相手に合わせず、遅れていくのが基本。走者がフェイントかけてその場で動き回っていたので、自分がいった方がいいかなと」と説明した。

 試合後のジョー・ジラルディ監督も「いいプレーだった。あの素早さなら(DH制のない)ナ・リーグとの交流戦で代走で使えるな」と大喜びで絶賛していた。

 6回に前日故障者リストから復帰したロドリゲスの6号2ランなど3点の援護をもらった田中は、7回を82球で投げ抜き救援陣に後を託した。

 田中はこれで開幕から10試合に登板して、いまだ無敗(3勝)。ヤンキースでは04年のオーランド・ヘルナンデス(13試合に先発し8勝0敗)以来の長さとなった。今季の大リーグ全体で見ても、10試合以上に先発して無敗は、アリエッタ(カブス・9勝0敗)、ストラスバーグ(ナショナルズ・8勝0敗)、ルイス(レンジャーズ・4勝0敗)と田中を含めて4人しかいない。「(負けが)付いてないことはいいですけど、“負けでしょ”という内容を消してもらっているから。(楽天時代の)13年とは違いますよ」。本人は気にも留めない様子だったが、どこまで伸ばしていけるか。

 次回登板は中4日で6月1日(日本時間2日午前8時7分開始)の敵地でのブルージェイズ戦先発が有力視される。

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