黒田で連勝ストップ 日米通算197勝目から3戦足踏み

[ 2016年5月28日 07:07 ]

<D・広>5回1死一塁、DeNA・石川に右前打を浴びた広島・黒田

セ・リーグ 広島1-6DeNA

(5月27日 横浜)
 広島・黒田の粘投は実らなかった。左打者を7人並べたDeNA打線に対し、6回で今季最多の124球を投じ、毎回の8安打を許しながらも2失点。だが、打線の援護も乏しく4月16日、巨人戦(東京ドーム)以来の2敗目を喫した。

 「5回先頭の投手への四球がね…。先頭を抑えていれば、また違った展開になったと思う」

 悔やんだのは5回、先頭・井納への四球だ。これを端緒に1死一、三塁とされ、併殺崩れの間に勝ち越しを許した。伏線は直前の5回2死二塁での攻撃だった。ボテボテの投ゴロで全力疾走。本人は「仕方ない。関係ない」と言うが、これが珍しい制球ミスの一因となった感は否めない。

 頸部(けいぶ)神経根症と右肩痛から復帰2戦目。「ポイントが近い感じがした。向こうも考えてやっている」。左打者にファウルで粘られ8本中7安打を許した。毎回走者で守備時間が長く、攻撃へのリズムをつくれなかった。

 「終わってしまったことは仕方ない。切り替えて次戦に向かいたい」

 チームは4連勝同士の対戦に敗戦。日米通算197勝目から3戦足踏みが続く右腕は必死に前を向いた。(江尾 卓也)

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2016年5月28日のニュース