巨人6連敗…ついに借金1で5位 由伸監督、菅野に「申し訳ない」

[ 2016年5月28日 05:30 ]

<巨・神>1回1死一塁、ゴメスの遊内野安打に失策がからみ先制を許す巨人先発・菅野

セ・リーグ 巨人0-1阪神

(5月27日 東京D)
 巨人は07年7月以来の6連敗で5位転落した。停滞する打線はこの日も岩貞の前に沈黙を続け、今季5度目の零敗。就任後初の借金生活となった高橋監督は、孤軍奮闘を続ける菅野を気遣った。

 「ずっと援護をしてあげられていない。智之に申し訳ないですね」

 コンディション不良で先発を外れたアンダーソンに代わり、今季初昇格した岡本を「6番・一塁」で即スタメン起用した。だが2回1死一塁で遊ゴロ併殺打に倒れると、4回2死一、三塁では外角低めのチェンジアップにバットは空を斬った。先頭の7回には見逃し三振。「打ちたかった。どうにか結果を出したかったけど…」。8回の守備からベンチに退いた。

 7回2死二塁では菅野に代打・脇谷を送った。この日の3安打はいずれも右打者。4四球のうち3つも右打者が選んだ。ところがベンチは長打のある右打者は不在。左の脇谷に託した結果は投ゴロだった。1勝7敗だった3カード連続遠征から本拠地に戻っても、流れは変わらなかった。

 絶対的エースの登板10試合目で初めてチームが負けた。ともに12球団最下位の打率・242、151得点。指揮官は「打席に立ったら投手との勝負。そこで結果を残すしかない。毎日、試合はあるし、続きをやるわけではない」と切り替えを求め、観戦した長嶋茂雄終身名誉監督は「辛抱だな。そのうち打てるよ」と語った。

 結果的に初回の自らの悪送球による1点で敗れた主将・坂本も「やるのは選手。みんなでいろいろ変えて、明日からやりたい」と前を見据えていた。(川手 達矢)

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2016年5月28日のニュース