井納で5連勝!5割王手“連勝ストッパー”の汚名返上

[ 2016年5月28日 05:30 ]

<D・広>ヒーローインタビューを終え、笑顔で肩を組む石川(左)井納

セ・リーグ DeNA6-1広島

(5月27日 横浜)
 DeNA・井納は約1カ月ぶりの白星の喜びをかみしめた。8回を5安打1失点に抑え、5月4度目の登板で初勝利。今月4勝無敗の石田、3勝無敗の今永、2勝無敗の山口ら強力先発陣で後れを取っていた開幕投手は「出来過ぎだと思います。チームに迷惑ばかり掛けていたので、勝つことができて良かった」と控えめな言葉を並べた。

 13日阪神戦(横浜)、20日ヤクルト戦(神宮)でいずれも逆転を許した「8回の壁」を越えた。4―1の8回2死一、三塁、打席には菊池。2ボール2ストライクから、持ち前の内角直球を投げ込んだ。二飛でピンチを脱し、「攻める気持ちを持って投げることができた」と振り返った。

 13日はチームは2連勝中、20日は3連勝中で、いずれも自らの敗戦で進軍にブレーキをかけた。「連勝を止めていておびえることはあった」。恐怖心に勝った右腕の力投で、チームは広島との4連勝対決を制して今季初の5連勝を果たした。

 最大借金は11。4月下旬に南場智子オーナーはラミレス監督に「チームをつくるということは一夜ではできないこと。信頼していますから」と言葉をかけたという。指揮官が「リーグNo・1」と期待してきた投手陣が機能しての連勝街道。この日観戦に訪れた同オーナーは「力がついてきている」と実感している。

 借金はついに1まで減り4位に浮上。ラミレス監督は「投手陣はずっと良かったが、打線も良くなり、一丸となって戦えている」と胸を張っていた。(中村 文香)

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2016年5月28日のニュース