体調崩しおう吐も…デスパ 11回V犠飛 函館で叫んだ「いいね!」

[ 2016年5月27日 05:30 ]

<日・ロ>試合後、スタンドの声援に応えるデスパイネ

パ・リーグ ロッテ2―1日本ハム

(5月26日 函館)
 初めて訪れた函館オーシャンスタジアムで、ロッテのデスパイネが決めぜりふ「デスパいいね!」を響かせた。1―1の延長11回1死一、三塁で勝ち越しの中犠飛。ヒーローインタビューでは「投手がよく投げていたので、何とか点を取りたかった」と話し、敵地では異例の「いいね!」で左翼席のファンと喜びを分かち合った。

 先制2ランを放った24日のカード初戦(札幌ドーム)に続く2戦連続の決勝打。実は札幌入りしてから体調を崩し、おう吐もしたという。25日に札幌から函館への移動便が遅れたため急きょ練習が中止されると、函館の夜の街に繰り出すこともなくルームサービスで食事を済ませて休養。「部屋で寝ていた。ゆっくり休めた」と体調を整えて試合に臨んだ。

 12球団の本拠地以外の球場では通算6試合で24打数8安打の打率・333、8打点、3本塁打。QVCマリンでは強風で打球が戻されることも多く、デスパイネは「QVCマリン以外ならどこでも本塁打が打てる気がするよ」と笑った。

 デスパイネの犠飛をお膳立てしたのはベンチワークだった。1死から途中出場の岡田が右前打で出塁するとそれまで4打数無安打だった清田の場面でヒットエンドランを敢行。遊撃・中島がベースカバーに入って空いた三遊間に転がし、1死一、三塁とした。伊東監督は「清田が当たってなかったのでサインを出した。見事に転がしてくれた」と満足そうに振り返った。

 今季4度目の4連勝で貯金を最多の9に伸ばした。27日からは交流戦前最後のカードとなるソフトバンクとの首位攻防3連戦。指揮官は「いい形で交流戦に入りたい」と力を込めた。 (渡辺 剛太)

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