田中だ鈴木だ!広島 3ラン競演6回一気7点 巨人圧倒で首位固め

[ 2016年5月26日 05:30 ]

<広・巨>6回1死一、三塁、田中は左越えに3ランを放ちナインとハイタッチ

セ・リーグ 広島9―3巨人

(5月25日 マツダ)
 この破壊力。今や12球団No・1だ。雨で29分遅れで始まった首位攻防戦第2ラウンドも、カープの強さだけが際立った。試合を決めたのは、2―1で迎えた6回の猛攻だ。

 1死一、三塁で、1番・田中が打席に入ると、巨人ベンチは先発の田口から同じ左腕の山口にスイッチした。カウント2ボール2ストライクからの6球目。「追い込まれたので反対方向という意識で、外野フライでもいいと思っていた」と、真ん中の直球を左翼方向に流し打つと、そのままスタンドへ。3号3ランは、3日の巨人戦(東京ドーム)以来、実に19試合ぶりの一発だった。

 「まさかホームランになるとは…。越えてくれてよかったです」

 これだけで終わらない。続く菊池が四球で出塁し、2死後、新井の右前適時打で1点を追加。なお2死一、二塁とし、今度は6番・鈴木が3番手・田原誠の外角に逃げるスライダーを豪快にフルスイングした。打った瞬間に本塁打と分かる5号3ランは、左翼席後方の防球ネットに飛び込む推定140メートルの特大弾だ。

 「(田中)広輔さんが打ってくれたので気持ちが楽になって打てました。いい角度でバットが入ってくれました」

 一挙7得点。前夜は5番・エルドレッドが2発4打点、3番・丸が2ランとクリーンアップの一発攻勢で快勝したが、この日は脇を固める2人の驚弾2発で巨人を沈めた。2人そろってのお立ち台。後輩から持ち上げられた26歳の田中が「ゴマすり!」と突っ込むと、21歳の鈴木は「いつもゴマすってますから」。球場は大爆笑に包まれた。

 チーム打率・278も、51本塁打も12球団トップ。緒方監督は「6回はビッグイニングになったね。1点を取りにいくという中で、広輔がホームランを打つからね。そこで終わらないで(鈴木)誠也も試合を決めるようなホームランを打ってくれた」と称賛した。

 今季3度目の3連勝で、2位・巨人に2・5ゲーム差。セ・リーグで首位チームが2位に2・5差をつけるのは、4月1日以来だ。26日も巨人を叩き、同一カード3連勝で、一気に「混セ」を抜け出す。

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