広島・野村　新Ｇキラーだ！５勝目「何とかゲームをつくれた」

＜広・巨＞４回２死、野村は村田の三ゴロを小窪が好捕しグラブを叩いて喜ぶ

セ・リーグ 広島９―３巨人

（5月25日 マツダ）
　６回の一挙７得点の猛攻は投手陣の踏ん張りが“起点”だった。広島先発・野村が６回１死まで１失点。７安打を浴びながら粘り強さが光った。

　「５回まで何とかゲームをつくれました。１アウトからヘーゲンズが抑えてくれたので感謝です」

　雨のため、２９分遅れで始まった直接対決第２ラウンド。２点リードの２回に先頭のクルーズ、アンダーソンに連打を浴びて１点を返されても、後続の亀井を二ゴロ、村田を遊ゴロ、小林誠を投ゴロで流れを断った。２死から連打された３回も決定打を許さない。先頭の小林誠に左前打された５回も踏ん張り、主導権を渡さなかった。

　相性の良さも背番号１９に味方した。昨季の巨人戦は４試合に先発して３勝１敗、防御率２・６７。今季も初対戦だった４日（東京ドーム）に５回２／３、１失点で勝利投手になった。「新・Ｇキラー」の誕生だ。

　６回１死からクルーズ、アンダーソンに連打された窮地では２番手・ヘーゲンズが亀井を二ゴロ併殺打に仕留める好救援。「マウンドに上がるときは常に緊張感を持ってやっているけど、いい仕事ができたね」。打者１０人攻撃の猛攻は、その直後にやって来た。

　５勝目を挙げた野村には刺激があった。母校・明大が２３日に東京六大学リーグで３季ぶりに優勝。野村が１年生時に就任した善波達也監督に向けて祝福メールを送った。「自分が勝った時は今でもメールをくれるんですよ。あと投球内容がよくなってきている時も。今も自主トレを明治でやらせてもらってますし、とてもお世話になっています」。投打がかみ合い、上り鯉の勢いはまだまだ止まらない。