前橋育英が初V エース佐藤が1失点完投、緩急で横浜打線封じた

[ 2016年5月26日 05:30 ]

<横浜・前橋育英>8安打1失点で完投勝利を挙げた前橋育英の佐藤

春季高校野球関東地区大会決勝 前橋育英5―1横浜

(5月25日 上毛新聞敷島)
 第68回春季関東地区高校野球大会は25日、群馬県の上毛新聞敷島球場で決勝が行われ、前橋育英(群馬1位)が横浜(神奈川1位)を5―1で下し、初優勝を飾った。13年夏の甲子園優勝投手・高橋光成(現西武)の2年後輩にあたるエース右腕・佐藤優人投手(3年)が8安打1失点で完投勝利し、地元開催で栄冠をつかんだ。

 前橋育英が、3年前の春に高橋光がはね返された決勝の壁を越えた。立役者はエース佐藤だ。直球の最速は138キロながら、カーブ、フォーク、スライダーで緩急を駆使し、準決勝まで3試合24得点の横浜打線を1失点に抑えた。1―5の8回には1死一、二塁のピンチを迎えたが「ゴールは9回じゃなくて、その先にあるぞ」と自ら気合を入れ直し、後続を断った。入学した14年、エースを務めていたのが高橋光。「相手に負けない気持ちで堂々と投げている」。先輩に憧れ、強気な投球を身につけた。背番号1を引き継ぐ右腕は「強い相手の方がスイッチが入る」と胸を張った。

 高橋光の弟・亮成(りょうな)は今大会出場なしに終わったものの、三塁コーチャーとして勝利に貢献。「ここは通過点。自分のできることをやって、夏もしっかり勝てるようにしたい」と気持ちを新たにした。 (原田 真奈子)

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