【斎藤隆氏パドレス留学記】日本より“個”の意識強い米大学野球

[ 2016年5月25日 12:30 ]

サンディエゴ州立大のスタジアムの右翼フェンスにはグウィン氏の写真が

 パドレスのオフィスから車で20分ほど走ると、サンディエゴ州立大(SDSU)のスタジアムがあります。「トニー・グウィン・スタジアム」。通算3141安打、首位打者8回を記録したパドレスの英雄の名前がついた球場です。14年に54歳の若さで亡くなってしまいましたが、引退後は母校であるSDSUの監督をしていました。右翼フェンスにはグウィンの大きな写真、その横にはOBで現在はナショナルズのエース、ストラスバーグの写真もありました。

 この球場に足を運んだ目的は、大学野球の視察。その数日前には高校の試合も見に行きましたが、大学になると、体も大きく、プレーにも落ち着きがあります。実際、いい選手も何人かいました。SDSUの最後に投げた投手は1年生でしたが、打者5人から3奪三振。1メートル93の長身で角度もあって、ドジャースや楽天で一緒にやったファルケンボーグのようなフォームでした。

 日本の大学生と比較すると、「野球の性質」が少し違います。日本はチームとして勝つことを重視しますが、米国はどれだけ遠くに飛ばせるか、どれだけ速い球を投げるか、試合の中で個人の能力を競い合っているような印象を受けました。

 米国の大学野球を見るのは実は初めてではありません。90年に東北福祉大で米国に遠征し、南カリフォルニア大などと数試合行いました。当時のメンバーには阪神の金本監督、矢野コーチ、他にもプロに進んだ選手が何人もおり、翌91年には大学選手権でも優勝。そのぐらい強いチームでしたが、確か半分ぐらい負けたと思います。そんな懐かしい記憶も久々によみがえってきました。

 今回、パドレスにこのような機会を頂いたので、時間がある限り、高校や大学の試合にも足を運びたいと思っています。スカウティングの勉強として、いろいろな野球を「見る」ことが重要だと考えています。(前楽天投手)

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