【張本勲の視点】巨人打線に喝 岡本を1軍に上げ三塁起用を

[ 2016年5月25日 07:50 ]

<広・巨>5回無死一塁、大田は三塁ゴロ併殺に倒れる

セ・リーグ 巨人0―6広島

(5月24日 マツダ)
 確かに広島・ジョンソンの出来は良かった。散発4安打。それでも、巨人打線には戦う姿勢を見せてほしかった。攻略への工夫がなかった。「喝」と言わせてもらう。

 3回。ジョンソンは1死から投手の内海に四球。わずかに見せた隙だった。しかし続く長野は、初球を打って三ゴロ。第1打席では10球粘って安打を放っていた。そのしつこさがなく、結果的に左腕を助けた。いかに相手が嫌がる攻撃を仕掛けるか。例えばベンチから「待て」のサインを出してもいい。投手に四球を与え、動揺しかけていたジョンソンをさらに揺さぶる策が見たかった。

 打線全体でも、状態がいいのは坂本、村田ぐらいだろうか。ならばその村田を一塁に回し、起爆剤として2年目の岡本を1軍に上げ、三塁で起用してみてはどうか。2軍では38試合で7本塁打、42打点。セ・リーグはDeNAが調子を上げ、6球団による大混戦になる可能性もある。ならばこそ、巨人には思い切った手を打ってほしい。(スポニチ本紙評論家)

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2016年5月25日のニュース