マー君、34日ぶり勝利も「らしくないとは思います」

[ 2016年5月22日 09:26 ]

アスレチックス戦に先発したヤンキースの田中(AP)

ア・リーグ ヤンキース5―1アスレチックス

(5月21日 オークランド)
 約1カ月ぶりの2勝目を手にしたヤンキース・田中将大投手は「自分自身はいまいち良くなかったけど、チームのいい流れに乗っかって勝てたなという感じです」と厳しい自己採点とともに喜びを口にした。

 21日のアスレチックス戦に先発し、7回を5安打1失点。マリナーズ・岩隈に投げ勝った4月17日以来、34日ぶりの勝利投手となった。エースの粘投でチームは5―1で逃げ切って4連勝。最大8あった借金を2まで減らし、ブルージェイズが敗れたため、4月23日以来28日ぶりにア・リーグ東地区の最下位を脱出した。

 ただ自身の投球自体には納得がいかなかった様子。「ボールに切れがないし、制球面でもコントロールできているとは思っていない。打者に対し初球ストライクを取る確率も低く、そこもらしくないとは思います」と勝利の喜びも束の間、厳しい表情で振り返った。

 中4日が続いていたここ2試合は、計12回を投げて10失点。ともにチームは勝利したものの、不満の残る投球が続いていた。3試合ぶりに中5日での登板となったこの日は、シンカーを効果的に使い打たせて取る投球を披露したが「味方にも助けられたし、相手にも助けられた。早打ちで相手が助けてくれた」と求める理想は高い。

 次戦は再び中5日で、27日(日本時間28日)に敵地でのレイズ戦先発が有力視される。遠かった2勝目をようやく手にしたが「くそっ、と全然思っていますよ。勝ったことはもちろんいいことですけど、手放しで喜べるものでは全然ないですね」と自分に厳しいエースは厳しい表情のまま視線を先へやった。

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2016年5月22日のニュース