西武 メジャー13勝159キロ腕獲得へ!投手陣駒不足解消へ緊急補強

[ 2016年5月22日 05:30 ]

不振で2軍調整が続くバンヘッケン

 西武が、新外国人としてメジャー通算13勝の実績を持つ最速159キロ右腕フェリペ・ポーリーノ投手(32=インディアンス傘下3Aコロンバス)を獲得することが21日、分かった。投手陣の駒不足で5位に低迷するチームが緊急補強に動いた。

 ドミニカ共和国生まれのポーリーノは、07年にアストロズでメジャーデビューし、6年間プレー。メジャー通算97試合に登板して13勝34敗の成績で、150キロ台後半の速球とスライダーを武器とする剛腕だ。先発経験が豊富だが、今季所属したコロンバスでは中継ぎとして10試合に登板し、1勝1敗、防御率2・77の成績を残している。20日(日本時間21日)にインディアンスとの契約が解除となり、獲得に向けての支障はない。

 西武はエース右腕の岸が4月下旬に右内転筋痛で離脱。先発の一角として獲得した新外国人左腕バンヘッケンは5試合で0勝3敗、防御率6・56と期待に応えられず2軍調整中で、4年目左腕の佐藤、新人右腕の多和田を先発で起用せざるを得ない状況だ。中継ぎも高橋朋が左肘の張りを訴えて離脱。本来は先発の牧田が救援に回る苦しい台所事情となっている。

 ここに先発、中継ぎともに経験のあるポーリーノが加入すれば投手陣に厚みが出ることは間違いない。借金6と低迷する西武投手陣の巻き返しの切り札として最速159キロ右腕に懸かる期待は大きい。

 ◆フェリペ・ポーリーノ 1983年10月5日、ドミニカ共和国生まれの32歳。01年にアストロズと契約し、07年にア軍でメジャーデビュー。その後、ロッキーズ、ロイヤルズを経て最後にメジャーでプレーしたのはホワイトソックスに所属した14年で、4試合に先発して0勝2敗、防御率11.29だった。マイナー通算は149試合中107試合に先発し、30勝41敗、防御率4.55。1メートル90、122キロ。右投げ右打ち。

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2016年5月22日のニュース