巨人 狙われた“守備の穴”ギャレット、ベースカバー入れず

[ 2016年5月22日 10:10 ]

<中・巨>7回1死一、二塁、荒木の打球をギャレット(手前)が捕球するも田原(右端)とクルーズ(右から2人目)がベースカバーに入れず安打に

セ・リーグ 巨人4―6中日

(5月21日 ナゴヤD)
 百戦錬磨のベテランは見逃してくれなかった。巨人守備陣が揺さぶられた中日・荒木のセーフティーバント。7回、同点とされなお1死一、二塁。一塁前へのバント安打で満塁と広がった傷口が、敗戦につながった。

 高橋監督は「うまくやられたと言えばそれまで。そういった練習もしているわけだし、対策だったりベンチも含めてもっと注意をしなくちゃいけなかった」と振り返った。一塁手・ギャレットの守備位置は一塁走者の後ろ。一、二塁のバントは三塁側が定石だが、荒木は「自分の判断。一塁が後ろにいたので。いい所に転がってくれた」と動きが決して俊敏ではないギャレットを狙った。

 代打・野本の左邪犠飛で同点とされた直後の1球目で、警戒が薄かった。ギャレットは今季4失策で一塁手では12球団最多。続く谷への押し出しの四球で勝ち越され、2番手の田原誠から山口にスイッチする際、打順の兼ね合いも含めて脇谷を一塁へ入れたが、時すでに遅かった。高橋監督は「どんな場面でも失点をできるだけ少なくすれば(勝つ)チャンスが増えるわけだから」と言った。接戦の終盤。守りの隙につけ込まれた7回の4失点だった。 (春川 英樹)

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2016年5月22日のニュース