東大・宮台 完投!自己最速146キロ メジャー視察来た

[ 2016年5月22日 05:30 ]

<東大・法大>初回無死、大西千を投ゴロに打ち取る東大・宮台

東京六大学野球第7週第1日 東大4―1法大

(5月21日 神宮)
 1回戦2試合が行われた。東大の左腕エース宮台康平投手(3年)は、法 大打線相手に1失点完投。東大では08年秋の鈴木優一以来となるシーズン2勝目を挙げた。メジャースカウトも視察する中、自己最速146キロをマークしてチームを04年春以来24季ぶりのシーズン3勝に導いた。また、首位の明大は柳裕也投手(4年)が優勝を争う立大を4安打完封。3季ぶり38度目の優勝に王手をかけた。

 夏のような強い日差しが差し込む神宮のバックネット裏から、マウンドの宮台に熱視線が注がれた。赤門左腕フィーバーはついに海を越えた。元ドジャースGMでブルージェイズのダン・エバンス統括部長と、ダイヤモンドバックスの林誠環太平洋担当ディレクターはスピードガンを構えた。「頭脳的な投球をする投手だと聞いている」と話す林氏は、宮台の投球をくまなくメモした。

 初回に自己最速を1キロ更新する146キロをマークした左腕は、8安打7四死球を許すなど苦しみながら1失点完投。チームを04年春以来のシーズン3勝へと導いて「何とか1点で抑えられて良かった。大事な場面を切り抜けられた」。シンカーを見極められるなど「研究されている」とマウンドでは危機感を覚えた。3者凡退は一度もなかったが、粘りの投球で3併殺に8奪三振。最後は136球目で144キロを計測して空振り三振締め。「気持ちで開き直っていけた」と胸を張った。

 7月に行われる日米大学選手権の大学侍ジャパンの連盟推薦選手に選出された。書類選考を通過すれば6月の代表候補合宿に参加できる。「率直に言ってとてもうれしい。ジャパンは目指していくところ。合宿に行けたらアピールしたいし、トップレベルでいろんなことを吸収したい」と目を輝かせた。22日は02年秋以来の勝ち点へ今季最後のチャンス。「体の状態は厳しいが、できる限りの準備はする」と話す宮台が、最後の力を振り絞る。 (松井 いつき)

 ▼日本ハム・遠藤良平GM補佐(東大歴代5位タイの通算8勝)野手がしっかりしないとなかなか勝てない。今季は宮台が投げなくても勝っているし、チーム力が上がっている。(勝ち点奪取へ)頑張ってほしい。

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