西武 主将・栗山、積極性と粘り見せプロ通算100度目の猛打賞

[ 2016年5月21日 18:59 ]

<西・ソ>8回2死一、二塁、同点右前適時打を放つ栗山
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パ・リーグ 西武4―3ソフトバンク

(5月21日 西武プリンスD)
 打者6人で38球。西武が1点を追う8回に4番手で登板したスアレスに対し、粘って球数を投げさせて同点に追いつき、9回のサヨナラ勝ちにつなげた。先頭の代打・上本が10球粘って四球を選び、そこから2死一、二塁の好機を築き、主将の栗山がカウント2ボール2ストライクからの6球目のフォークボールを右前へ運んだ。

 「追い込まれていたので、何とか食らいつこうと思っていた。(155キロ前後の)速球と(落ちる球の)2つを追いかけることを考えるのは無理。甘い球が来たら食らいつこうと思った」と栗山。橋上作戦コーチも「(球威があって)なかなか前に飛ばせない中で、全員が粘り強く食らいついてくれた。いい攻撃だったと思います」と語った。

 初回に先発・千賀の初球を右中間二塁打を放つなど3安打で、3安打以上を記録したのは、プロ通算100度目となった。「いい話を聞きました」と栗山。バットを短く持つようになった5月は打率・400と絶好調。ファーストストライクから打ちにいく積極性と2ストライクと追い込まれてからの粘りもある。「今は打ちたいと思った球を前に飛ばせている。すべてがうまく行くことはないが今は確率が高い」と手応えも口にした。

 この日、栗山は小児がんの子どもと家族の約20人を招待。今季2度目の招待となったが「3本も出たし、喜んでくれたと思う」と笑顔で球場を後にした。

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2016年5月21日のニュース