中川家礼二のちょっといい話 西武ベテランの留守電にサプライズ

[ 2016年5月19日 08:50 ]

5日の西武―オリックス戦で、観客を盛り上げる中川家礼二

 人気お笑い芸人の中川家礼二さんが大の西武ファンだということを知っている人は多くないかもしれない。2月にはオフを利用して家族で宮崎・南郷キャンプを訪れ、5月5日のオリックス戦(西武プリンスドーム)には特別ゲストとして球場を盛り上げた。

 大阪出身の記者も「中川家」は大好きな芸人さんだったので、宮崎で取材をさせてもらった際はとてもテンションが上がったことを覚えている。そして、西武のあるベテラン選手は私以上に礼二さんとの対面に感動していた。今季から西武に加入した木村昇吾だ。内野ならどこでも守れるユーティリティープレーヤー。広島からFA宣言しながら所属球団が決まらず、春季キャンプでの入団テストを経て西武のユニホームに袖を通した。

 開幕は2軍スタートだったが、5月5日までに1軍に昇格するという目標を掲げていた。その理由は「礼二さんの大ファンなんですよ。一番好きな芸人さんで、ずっと会いたかった人。その人がゲストに来ると知って、モチベーションが上がりました」。4月23日に1軍に昇格を果たすと、5月5日に憧れの人の目の前で1安打を放った。すると、試合後には「ご褒美」が待っていた。携帯電話の留守番電話に礼二さんからメッセージが残されていた。

 「シュー、コッ!」

 持ちネタの新幹線のトイレの音のモノマネ。これには木村昇も「めっちゃうれしかったです」と感激しきりだった。礼二さんに話を聞くと「僕のファンだと言ってくれて。チームが苦しい状況が続いている。そんな中でも彼には年長者らしく元気を出してチームを引っ張っていってもらえればと思い、留守電に入れさせてもらいました」と説明してくれた。

 礼二さんは仕事の空き時間を利用してネット中継や速報サイトで試合経過をチェックするほどの「コテコテ」の西武ファン。だからこそ、下位に低迷する現状を嘆き、そしてシーズン中盤戦からの浮上を心から願っている。その思いは全国の「レオ党」も同じだろう。まだ5月中旬。私も担当記者として礼二さんと同じように「逆襲のレオ」に期待している。(記者コラム・重光 晋太郎)

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