雄星、試合中フォーム修正“右足ピン”で6回零封

[ 2016年5月19日 06:04 ]

<ロ・西>5回裏から突如として右足の上げ方に変化を見せた菊池

パ・リーグ 西武3-0ロッテ

(5月18日 QVC)
 西武・菊池が、右足の上げ方を試合中に修正し3勝目を挙げた。

 初回から150キロを計測するなど球の走りは抜群だったが制球に苦しんだ。2回はクイック、5回からは右足をセンター方向にピンと伸ばし、投げ急いでいたフォームを微調整。6回2安打無失点に「体が前に突っ込んでいたので、後ろに体重を残そうと思った」と意図を明かした。
 
 球数は89球だったが、首脳陣が中5日での登板を考慮し降板。「7、8回まで行きたかったが“我慢してくれ”と言われたので。この調子を維持できるように」と今季9度目の先発で初めての無失点投球に納得顔だ。
 
 7年目の今季は、変化球の引き出しも増えている。この日のスライダーは最速141キロ。「ここ2、3試合で、球速を速くしようとしている。要所で決まってくれた」と、カットボールに近い軌道で打者を幻惑した。110キロ台のカーブも効果的に織り交ぜ「カーブがうまく決まれば、いい投げ方というバロメーターにしている。真っすぐを修正する意味でもカーブは大事」と振り返った。
 
 敗れれば今季ワーストの借金10となる一戦で4投手による完封リレー。最下位を脱出した田辺監督は「制球は雄星らしかった。適度に散ってナイスピッチング」と称えた。19日は2年目・右腕・高橋光が先発する。菊池は「16日に焼き肉をごちそうしたので、やってくれると思う」と、笑顔でエールを送った。

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2016年5月19日のニュース